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スーパードルフィーをめぐる日記と雑記
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直下の記事にひきつづき。

さて、翌日曜は千葉方面へ遠征でした。まずは幕張メッセ、もちろんドルパです。特に目当てのものはなかったので端から順に見てまわり、中古服と小物を少々。過去いちばんお金を使わなかったドルパでした。
珍しくお弁当を買った(買えた)ので場内で昼食をしたため、圓句さんのお元気そうな姿を確認して心の中で深~く一礼(いつまでもがんばってください!)ののち、さくっと撤収。

もうひとつの目的地は千葉市美術館でした。はじめて行く場所でしたがあてずっぽうにJRとモノレールを乗り継いでなんなく到着。
戦前の銀行建築にポストモダン風の建物を覆うように被せて、保存と増築を両立させた建物でした。この手の建築にはイロイロ思うところもありますが、ここのは内部も保存されていたし、全体もなかなかいい感じに出来ていると思いました。なにより、まるっと取り壊すよりはこんなふうにしてでも残すほうがずーーーーーっとマシ、ですし。

さてお目当ての展覧会は「イギリスの美しい本」。ビアズリーやグリーナウェイの素敵な挿絵(他に有名どころではブレイクやバーン=ジョーンズなども)や、きらびやかな革装本の数々を眺めてまいりました。シェリーの全集では、小口や天・地にマーブル模様が施してあるのに驚きましたし(どうやって染めたんだろう?)、オースティン『自負と偏見』の、緑の革に金で孔雀の絵が箔押しされているのが、まあ美しかったこと!
英語がわかれば中身も楽しめてもっと面白いのでしょうが…それだけが残念です。人生のツケというのはこういうふうに回ってくるんですね(微苦笑)。

同時開催の浮世絵展も面白そうだったので観てきました。…で。すごい面白かったです。
浮世絵のジャンルに「役者絵」というのがあるのは周知かと思います(写楽と聞いてたいがいの人が思い浮かべる、あの画面いっぱいの寄り目の男の顔の絵とか)。今で言うピンナップとかブロマイドみたいなものだったわけですが、実はその中にさらに、主に幕末期に流行った「死絵(しにえ)」というのがあるんですよ。役者が亡くなったときに追悼の意味で作られるもので、今、有名人が死ぬとネット上にどっさり流れる追悼フラッシュ、あれに近い感覚です。もちろん真面目に悼んではいるのだけれど、生前の当たり役の扮装だったり、何かの見立てになっていたりと、遊び心もあって。

その「死絵」ばかりを集めた展観でした。若くして謎の死を遂げた八代目団十郎のものが圧倒的に多かったのは、当時たまたま死絵が流行っていたためもあるでしょうが、やはりそれだけの人気者だったことをうかがわせます。
中に、お釈迦さまの涅槃図に見立てた絵があって、周りで泣いてるのは残らず女・女・女。それも老若とりまぜて(笑)。今の海老蔵が出ている月の歌舞伎座みたい。なぜか猫まで泣いていて、画中の説明文に「女猫也」とありました。お茶目なり。

060829

画像は「イギリスの美しい本」展の、体験コーナーのようなところに置いてあったもの。ハガキ大のコピー用紙ですが、説明どおりに折って切って貼ると、全8ページの豆本になりました。MSDが持っても文庫版サイズ。
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