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スーパードルフィーをめぐる日記と雑記
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ドールショウ17秋、無事終了いたしました。ご来場くださったみなさま、
ほんとうにありがとうございました☆

差し入れを頂戴したり、素敵なお嬢様に帯を見立てさせていただいたり、楽しい一日でした。さざなみは果報者です♪
次回の一月のドールショウは、日程の都合で一般参加になりますが、これから年末にかけてサイト通販などもぼちぼちとがんばりますので見てやってくださいませ。

翌日は、とても疲れていたのですが、どうしても観たい展覧会の最終日だったのでがんばって浅草橋へ。恋月姫さんの「少女娼館」。
今回、会場は二箇所にわかれていて、ひとつは以前の展覧会でも使ったギャラリー。「三味線ブギ」の市丸さん(判るかな?)の住まいをそのままギャラリーにしているところで、とても素敵な場所です。一回撮影してみたい♪
こちらの会場には和装の少女がずらり。一階にいた等身大のビスクの子とか、すごい迫力でした。着ていたお着物は、もっとアンティークなものでまとめるか、逆にモダンに徹するか、どちらかにはっきりさせた方がよかったのに…とやや残念でしたが、お人形じたいは堪能しました。
第二会場は、戦前から昭和三十年代くらいまでに建ったとおぼしい、これまた素敵なビルで、天井が高くて気持ちいい空間でした。こちらのお人形はすべて洋装で、ふつうに椅子に座っている子もいましたが、壁に掛けられたり天井から吊られたりしている子が多くいて、展示の仕方もおもしろかったです。

hime

画像は、チケット代わりの缶バッジ。柄は日替わりだったそうです。
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直下の記事にひきつづき。

さて、翌日曜は千葉方面へ遠征でした。まずは幕張メッセ、もちろんドルパです。特に目当てのものはなかったので端から順に見てまわり、中古服と小物を少々。過去いちばんお金を使わなかったドルパでした。
珍しくお弁当を買った(買えた)ので場内で昼食をしたため、圓句さんのお元気そうな姿を確認して心の中で深~く一礼(いつまでもがんばってください!)ののち、さくっと撤収。

もうひとつの目的地は千葉市美術館でした。はじめて行く場所でしたがあてずっぽうにJRとモノレールを乗り継いでなんなく到着。
戦前の銀行建築にポストモダン風の建物を覆うように被せて、保存と増築を両立させた建物でした。この手の建築にはイロイロ思うところもありますが、ここのは内部も保存されていたし、全体もなかなかいい感じに出来ていると思いました。なにより、まるっと取り壊すよりはこんなふうにしてでも残すほうがずーーーーーっとマシ、ですし。

さてお目当ての展覧会は「イギリスの美しい本」。ビアズリーやグリーナウェイの素敵な挿絵(他に有名どころではブレイクやバーン=ジョーンズなども)や、きらびやかな革装本の数々を眺めてまいりました。シェリーの全集では、小口や天・地にマーブル模様が施してあるのに驚きましたし(どうやって染めたんだろう?)、オースティン『自負と偏見』の、緑の革に金で孔雀の絵が箔押しされているのが、まあ美しかったこと!
英語がわかれば中身も楽しめてもっと面白いのでしょうが…それだけが残念です。人生のツケというのはこういうふうに回ってくるんですね(微苦笑)。

同時開催の浮世絵展も面白そうだったので観てきました。…で。すごい面白かったです。
浮世絵のジャンルに「役者絵」というのがあるのは周知かと思います(写楽と聞いてたいがいの人が思い浮かべる、あの画面いっぱいの寄り目の男の顔の絵とか)。今で言うピンナップとかブロマイドみたいなものだったわけですが、実はその中にさらに、主に幕末期に流行った「死絵(しにえ)」というのがあるんですよ。役者が亡くなったときに追悼の意味で作られるもので、今、有名人が死ぬとネット上にどっさり流れる追悼フラッシュ、あれに近い感覚です。もちろん真面目に悼んではいるのだけれど、生前の当たり役の扮装だったり、何かの見立てになっていたりと、遊び心もあって。

その「死絵」ばかりを集めた展観でした。若くして謎の死を遂げた八代目団十郎のものが圧倒的に多かったのは、当時たまたま死絵が流行っていたためもあるでしょうが、やはりそれだけの人気者だったことをうかがわせます。
中に、お釈迦さまの涅槃図に見立てた絵があって、周りで泣いてるのは残らず女・女・女。それも老若とりまぜて(笑)。今の海老蔵が出ている月の歌舞伎座みたい。なぜか猫まで泣いていて、画中の説明文に「女猫也」とありました。お茶目なり。

060829

画像は「イギリスの美しい本」展の、体験コーナーのようなところに置いてあったもの。ハガキ大のコピー用紙ですが、説明どおりに折って切って貼ると、全8ページの豆本になりました。MSDが持っても文庫版サイズ。
先週末はあちこちお出かけをしたので、何日かに分けて書きます。

土曜日は上野。「若冲と江戸絵画展」をぜひ観ておきたかったので。
量・質ともにすばらしい展観で、一部の作品でしたが光の効果を工夫した展示があったのもよかったです。本来の、つまり日本家屋の室内に飾られた状態を再現した照明で見ると、同じ絵でもまるで違って見えるんですね。非常におもしろかった。
予想どおりのすごい人出でしたが、若冲をまとめて展示してある部屋を過ぎるとなぜか急に(笑)、いくらかゆったり観られる感じになったので、大好物の抱一・其一をじっくり観られました。ラッキー♪

しかし、春に藤田嗣治を観たときも思ったけれど、みんななんてゆーかナマエに弱いよねえ…。
藤田のときは彼の戦争画を観て思ったんですが、戦争中にあれを描かせた人たちも、戦後になってあれを描いた藤田を非難した人たちも、「あの絵がどんな絵か」なんてことはどうでもよかったんでしょうね。
だって、あの絵で戦意高揚なんてしませんよ、普通の感覚なら。逆に、もしもあれを反戦画といって見せられたら、大部分の人はそうですか、って疑問なく言うと思います。それくらいのもんでした。絵の前で足が動かなくなるほどの痛ましさに満ちた作品でした(もっとも、そう思う私の感性じたいに既に、時代のバイアスがかかっているのかもしれないし、そういう懐疑精神は忘れたくないですけれどね)。

いずれにしても、ご存知のとおり藤田嗣治は戦争中に描いた絵について糾弾され、日本を飛び出しフランスに帰化してしまったわけですが、そりゃあイヤんなっちゃうよね。みんな自分の絵じゃなくてサインしか見てなかったわけだから。

そんな日本のみなさんとは好対照を成しているのが今回の「若冲と江戸絵画展」の展示品を収集したプライスさん。半世紀前というから戦後まもなくのころ、日本ではまったく忘れ去られていた若冲に魅せられ、その他にも名前にこだわらず自分がいいと思った絵を集めたのだそうで…。

藤田を追い出した戦後日本美術界。そして彼らが目もくれなかった傑作の数々を、大切にコレクションしていてくれたひとりのアメリカ人。「真実は時の娘」とはよく言ったものだと思うのでした。

画像は展覧会場で買ったポストカード・伊藤若冲「鳥獣花木図屏風」。折り線が入っていて、こんなふうに飾れる楽しいモノです。
独立行政法人になって以降、博物館・美術館も商魂逞しくいろんなオミヤゲやサービスを考えてくれるようになりました。これは素直に喜びたいところ。

060828

今日はブログの趣旨に適った画像を貼ります(笑)。

060820a

こんなのも。

060820b

薔薇乙女はまだまだ勢いがありますね。たくさん見ました。
出ていた数は銀と翠が多かったけれど、私がいちばん気に入ったのは今日貼った二枚です。

それにしても、ボリュームたっぷりの巻き髪やフリルやレースがぜーんぶレジンで作ってあるのを見ると、なんかうれしくなりますね。
初めて行った回(たしか…)に見たeyewaterさんのCCさくらとか、感動しましたもの。ものすごい量のフリルのドレス姿だったんですが、布じゃないのにフリルがちゃんと踊ってて。
キャストの塊のまわりに風が見えました。あれは凄かった…。
とりあえずお気に入りモノを二点。建物だけで60㎝くらいはあったジオラマと、こちらも巨大なアカメアマガエル。

060820e
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